ちょこっと英文法 2講
さて、ちょこっと英文法 2講。
今回は
『完了形[完了相]』
をテーマに進めていこう。
そもそも、
簡潔に答えると、
わかりずらいので図にして考えてみよう。
そうすると、
まず、過去・現在・未来といった基本時制は、時間における『点』を示す。
だから、線分にあたる⇔に示された幅のある時間の範囲での出来事は表せない。
そこで、完了形[完了相]という形を使うわけだ。
次は用法。もちろん、完了形[完了相]自体は、ある範囲内の時間において何かがなされることを示すのだけど、副詞による修飾を受けることでいくつかの意味を形成することになる。
①経験用法:頻度の副詞(ever, once, often, etc.)と併用されると「~したことがある」の意味になる。
I have never been to Hawaii.「私は一度もハワイに行ったことがない」
②継続用法:期間の副詞(for+継続期間, since+継続起点, etc.)と併用されると「~してきた」の意味になる。
We have lived in Niigata since 1983.「私たちは、1983年以来、新潟に住んでいる」
③完了用法:完了の副詞(just, yet, already, etc.)と併用され、「~し(てしまっ)た」の意味になる。
Have you written the letter yet ?「もう手紙を書きましたか」
④経験用法:時の副詞と併用されず、往来・発着の動詞(go, come, etc.)を用いると「~し(てしまっ)た(のでいない・存在しない)」の意味になる。
My daughter has gone to the station.「娘は駅に行ってしまった(ので、ここにはいない)」
ここまでは中学でも学習する基本だね。
次に、これを応用させよう。現在完了が過去のある時点から今に至るまでのことを表すのは理解した。では、文章内における現在完了の役割は何だろうか。
それは以下の通り。
①現在時制に対する理由
:現在に至るまでにA'があった。
だから現在はAだ。
②現在時制との対比
:現在に至るまではAだった。
しかし、現在はBだ。
このように、現在完了は現在時制と大きな意味での因果関係を形成する。誰も教えてくれないのに、実はこれが何よりも重要なこと。
文法なんて長文読解や英作文に応用できなければ意味がない。だからこそ、最低でも2年、できれば3年かけて学習し、視点を矯正する必要がある。
手遅れになる前に、何とか夢を叶えたい若者たちを救えればと願う次第だ。
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