2200時間
英語を習得するのに、どれほどの時間を要するのか。
アメリカ国務省の機関である外務職員局(FSI:Foreign Service Institute)によると、
2200時間
だそうだ。これは、あくまで外交官などの専門職の養成を目的としており、平均年齢40歳程度の英語のネイティブスピーカーで、正規の言語教育を受ける優れた適性があり、さらに、他のいくつかの外国語に関する知識を有している、知的水準の高い人を対象に行われた調査である。そんな人たちが、週に25時間を6人以下の少人数クラスで学習し、さらに毎日3~4時間の自習をする。このようにして、日本語習得に2200時間かかるのだそうだ。
一般の中・高校生はの知的水準に鑑みれば、より多くの時間がかかるのは言を待たない。上越の教育水準や教育に対する意識の低さからすると、なおさらである。
なお、中学校での英語の授業時間は50分を420コマ、高校でのそれは50分を735コマ。それぞれ、350時間と612時間30分で、合計962時間30分。
不足する1237時間30分はどうするのか。
高校生は授業の2倍の時間をさらに英語学習に費やさねばならない。これはあくまで、東大や京大に当然に合格する程度の人間の基準であろうし、一般の高校生はもっと必要である。
少なくとも3000時間は必要と考えてよい。
ゆめみ塾の年間授業時間は、高校1・2年生で3時間が通期各36コマと季節講習25コマで、各183時間、2年間で合計366時間である。高校3年生は3時間が通期58コマと季節講習26コマで、252時間である。3年間で618時間の授業を少人数制で受ける。予習・復習に授業と同じ時間がかかるとすれば1236時間で、東大・京大に当然に合格する高校生には、わずかに不足する程度である。
これこそ、ゆめみ塾を英語単科塾にした理由。高校生に必要な授業や指導を提供するには、私一人では英語しかできないのだ。
高校1年生から始めて何とか間に合わせることができる。
そして、高校1年生だからまだいい、と考えるのがどれほど間抜けな発想か理解できるであろう。
新型コロナ禍で焦っているのは、高校生ではなく私だ。英語が必須の社会で、絶望的なほど英語を学習していない。それに気づかない高校生と大人たち。
正直なところ、現状に辟易しつつあるが、自分が何とかするしかないという意志の力だけでもう少し続けようと考えている。
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